東影 智裕
Tomohiro Higashikage

1978年生まれの東影智裕は、動物の頭部を精巧に作成し、丹念に毛並みを入れて柔らかな質感を生み出している。
穏やかな表情を浮かべる動物たちの深い瞳に魅せられる一方で、回り込んで見れば生々しく傷ついた剥き出しの皮膚が見えるなど、喜びと悲しみ、生と死、光と闇など、やはり対概念が背中合わせに共存しており、一方から他方へ、またその逆へと行き来を繰り返しながら、周囲をじわじわと侵食し、侵入してゆく。

加須屋明子 (京都市立芸術大学美術学部教授)「共生/寄生-Forest」(2015) より抜粋